2018,05,13
出演:隅田川馬石 / 三遊亭白鳥(ゲスト) 前座:桃月庵ひしもち
馬石の会もいよいよ9回目となりました。大きなホールへ移してからは、毎回ゲストをお招きして、馬石ワールドを堪能していただこうという想いで開催しております。 今回は、なかなか合う日程と場所の日程との兼ね合いがうまくいかず、日曜日の夜の開催となりました。どれだけのお客様がいらしてくださるのか少し不安でした。 おまけに当日は雨という、フランボヤン寄席始まって依頼の初めての雨。。いよいよどれだけのお客様がいらしてくださるか開場するまで不安でしたが、なんと、この雨の中を 当日券を求めてご来場下さる方がいて、本当にあたまがさがる想いでした。また毎回、遠方よりご来場くださる方もいらして、本当にありがたいです。 これも馬石人気の証ですね。
一席目は、軽い噺となりますが、馬石師匠の「堀之内」これが!!!なんでこんなに面白いの!?というくらい、可笑しいのです。 馬石師匠の解釈の素敵さというのでしょうか、「信心にいって粗忽を治してもらうんだ」っていう亭主に「あんたはそのままでいいのに」っていうおかみさん。 これだけで、満足すぎるくらいの心満たされる解釈ですが、そこからの亭主の粗忽っぷりがひどい(笑)この一席で、この日のすべてを表現できたのではないかと思うくらい とても評判がよい一席でした。後に、ゲストの白鳥師匠がツイッターで呟いていらっしゃいました。「不思議な馬石の堀之内が可笑しくて自分もやりたくなった」と。 何よりもこういう前座噺でお客様の心をわしづかみにするセンスといいますか、やはり師匠の噺の解釈は、他の誰も真似出来ない濃い個性なんだと思います。
毎回、ゲストは頭を悩めるところなんです。勿論、古今亭同士の組み合わせも素敵な世界感だと思うのですが、なぜか馬石師匠は、まったく正反対にいるのだけど、 というような師匠方と合うような気がするんです。私の勝手な想いなのですが、そうする事で、師匠の魅力もまた増すような気がするのです。 今回は、新作派の売れっ子の師匠です。今回は快くおうけいただきました。馬石師匠のまくらにもありましたが、雲助師匠と地方で会をされていたことで、一門のようなおつきあいがあったという事です。 ですので、馬石師匠にとってもなじみのある師匠ということになります。 まったく正反対にいるようですが、誰も寄せ付けない個性という点が共通点かなと思っています。 白鳥師匠の一席は「朱鷺そば」でした。座布団をいつこねるのか、待っていたけど、こねなかったので、馬石師匠も、こねない朱鷺そばは初めて聴いたとおっしゃっていました。 なぜ、こねなかったのか?「馬石の会」だからだそうです。馬石師匠をたててくださっているんですね。打ち合わせもなく、高座でお互いを想いながら、一つの会の流れを作って行く 落語って、本当に面白いなと思いました。会場を盛り上げてくださり、ありがとうございました。
「明烏」も年にそう何回も演じられる演目でもないですが、私自身も久しぶりに聴きました。 この噺は、うぶな時次郎の可愛さがどう演じられるかで、展開がかわってゆくと思うのですが、馬石師匠の時次郎は、ウブでした(笑) 清潔感のある透明感のあるウブ。花魁の美しさもですが、時次郎を吉原に連れて来た、町内の札付きの悪の二人が、漫才のような掛け合いで、ここにもスポットがあたっていて 随所に魅力がちりばめられた一席でした。キャラクターの個性を生かしきるのが馬石ワールドなのですね。
今回は、事前にアンケートをとっていたので、「馬石師匠のここが好き」というタイトルでパンフレットを作ってみました。喜んでいただけていると幸いです。 そして、会のアンケートも本当はみなさんに書いていただけると、次回の参考になりますし、師匠も生の声を聴きたいと思ってくださってるので、お願いしたい所ですが、 今回は、受付横にアンケート用紙を並べておかせていただき、書いてくださるようにしてみました。次回もこのスタイルでいこうかと思いますが、もしほんの1分でもお時間ありましたら ぜひご協力いただけますと、師匠も会も喜びます。宜しくお願いします。また、ホームページにお問い合わせから感想を送っていただくのも大歓迎です。こちらもご利用いただけますと幸いです。 今回、アンケートご協力いただきました皆様ありがとうございました。師匠も目を通して下さってます。
次回は、馬石の会は10回目となります。 詳細は決まり次第、またお知らせ致します。今後とも、隅田川馬石の会を宜しくお願いいたします。 そして宣伝拡散のご協力、お友達を誘ってご来場くださいました皆様、遠方からお越しの皆様、初めてご来場くださった方、毎回ご来場くださる方、ふらりと当日いらしてくださった皆様、全ての方に感謝です。 沢山のご来場ありがとうございました。
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